親なき後のページに、ご家族向けの記録のしくみ 「日記からつくる、わが子のバイブル」(oya-iru-wiki)を公開しました。GitHub で無料公開しています(MIT ライセンス。複製も改変も自由です)。
対象は、障がいのあるお子さん(知的障がい・自閉スペクトラム症など)を育てている親御さんです。
話すだけでいい。書式は AI の仕事
親がすることは、AI に「今日こんなことがあった」と話すだけです。1行でかまいません。話さない日があってもかまいません。
書式も、アプリの操作も、覚えていただかなくて大丈夫です。AI が「あったこと(事実)」と「おもったこと(親の思い)」を聞き分けて日記に書き留めます。この聞き分けには理由があります。親の思いはそれ自体が大切な記録ですが、本人の事実と混ざったまま引き継がれると、いつか本人の声を覆ってしまうからです。分けて残せば、どちらも安心して書けます。
何が積み上がるか
月に一度、AI がその月の日記をまとめて読み、子どもが選んだ場面、伝わりやすい示し方、うまくいった関わり方をページに整理していきます。整理の前には「どこに何を書くか」を先に宣言するので、違っていればその場で訂正できます。
積み重ねは、「はい・いいえ・嫌をどう表すか」という本人のプロファイルに育っていきます。いつか本人の隣に立つ意思決定支援者が、最初に読むべき1枚です。
親御さんは、お子さんのことをいちばん知っている人です。ただ、その知恵の多くはことばにされないまま、日々の中に流れていきます。このしくみは、それを親がいる「今」のうちから、無理のない形で残していくための装置です。
支援者の道具とつながっています
先日公開した支援者向けの記録のしくみと互換の形で作ってあります。相談支援専門員が付いたときは、日常の共有から、いつか親が関われなくなったときの全面引き継ぎまで、橋がかかる設計です。
もちろん、支援者がまだ付いていなくても、このテンプレート単体で始められます。
導入マニュアルと、くわしい手順書4冊
「GitHub」「Obsidian」ということばを今日はじめて聞いた方を想定して、親のための完全導入マニュアル を用意しました。AI の選び方(お子さんの情報が学習に使われないことの確かめ方)から、書類を置くだけの受付箱の作り方、最初の日記、困ったときの対処まで、順にまとめています。
つまずきやすいところは、テーマごとのくわしい手順書4冊(テンプレートの入手/Obsidian の導入/AI との接続/動作確認)が画面の見た目から一歩ずつ案内します。マニュアルからたどれます。
導入作業そのものを AI に手伝ってもらう進め方も載せています。エラーが出たら、意味を考える前にそのまま貼り付けていただければ、何が起きているかを日本語で説明してくれます。
ご利用にあたって
- ソフトウェアはすべて無料です。ただし AI(Claude)の有料プランが必要になります。無料プランは、入力した内容がサービスの改善に用いられうるため、お子さんの情報を扱う用途ではお使いいただけません
- 日記はお子さんの発達・健康にふれる、最も繊細な個人情報です。マニュアルの最初に、学習に使われない設定の確かめ方を置いています。ここだけは飛ばさずにご確認ください
- **β版です。**仕組みが機械検査を通ることは確かめてありますが、子育ての実感に合うかどうかは、これから当事者の親御さんの声で確かめていく段階です
作った側だけで確かめられることには、限りがあります。「ここで迷った」「うちの場合はこうだった」——そんな声をいただけることが、いちばんの力になります。
- しくみの紹介:ツール・しくみ(ご家族の方へ)
- テンプレート本体:GitHub で入手する(無料)
- ご相談・ご意見:お問い合わせ